オードトワレとオードパルファンの違いについて
ディプティックのオードトワレとオードパルファンの違いは、香りの持続時間だけではありません。 オードトワレとオードパルファンでは香りの風景の解釈が異なり、調香師が最適なバランスでそれぞれの作品の香りの構成をデザインしています。
いずれのフレグランスも、最高の天然原料を使用しており、またジェンダーを問わない作品のため、誰でも自由に身につけることができます。
たとえば、Do Son(ドソン)のオードトワレは、テュベルーズの鮮度、中毒性、官能性を醸し出します。水滴の新鮮さを表現するために、調香師は鮮やかではじけるようなスパイス ピンクペッパーをサンバックジャスミンに添えて、オレンジ色の新鮮さを与えました。対してオードパルファンでは、クリーミーでやや乳白色のファセットを備えた、より魅惑的なフレグランスとなっています。それはまさしく花々の神髄を発見するための招待状です。
また、フレグランスのオーバルには、それぞれの“香りの風景” が描かれています。 その描かれたグラフィックを読み解くと、フレグランスの新たな一面を発見できます。
下記は、ディプティックのベストセラー作品のオードトワレとオードパルファンの香りの風景です。 ディプティックを象徴するアイコニックなフレグランスを、”香りの風景” を通して再発見してみてください。
PHILOSYKOS フィロシコス
さわやかなグリーンの葉、濃密な白い木、ミルキーな樹液。フィロシコスは、イチジクのすべてに捧げるオマージュです。
香りのコレクション:ウッディ
原材料:イチジクの葉、イチジクの樹液、イチジクの樹木
オードトワレ フィロシコス:メゾン創業者トリオのうちの2人、デスモンド・ノックス=リットとイヴ・クエロンは、夏の休暇をよくギリシャで過ごし日々海へと向かいました。海へ行くには野生のイチジク林を通る必要があります。昼過ぎの高く昇った太陽が地面を熱し、乾いた風がイチジクの木々と果実の香りを運んできました。オードトワレが描くのは、ドライでフレッシュなイチジクが映える、昼間の風景です。
オードパルファン フィロシコス:海からの帰り道。すっかり日は暮れています。日中の強い日差しを浴びたイチジクの実は、熱を帯び、夜になるとより濃厚な芳香を放ちます。オードパルファンでは、昼間の乾いた空気から少しだけ湿気を帯び、熱されたイチジクのフルーティで妖艶な香りが際立っています。
DO SON ドソン
ドソンは、スパイシーで甘くうっとりするようなテュベルーズとジャスミンの花の香りが印象的な、軽やかさと官能の間を漂う花の記憶です。
香りのコレクション:フローラル
原材料:テュベルーズ、オレンジブロッサム、ジャスミン
オードトワレ ドソン:メゾンの創業者の1人 イヴ・クエロンは、ハロン湾のドソン海岸で子供時代の夏を過ごしました。毎朝、母親は花市場でテュベルーズやジャスミンを買いドソンのの海岸を散歩しました。塩気を帯びた海風は、花々の香りを爽やかに運んでくれます。海風のアクセントがより強く感じられるのは、昼の風景を香りで描いたオードトワレ ドソンの特徴です。
オードパルファン ドソン:花器に生けたテュベルーズは夕方になるとより一層その力強い魅力を発し、さらに濃密で華やかな香りを放ちます。その他の花々も、負けじとその芳香が強くなるようです。海風が止んだ夜。一日をかけて夢見心地な花々の香りが部屋をいっぱいにした様子を、オードパルファンで表現しました。
TAM DAO タムダオ
インドシナの神聖な森。サイプレスとマートルの激しさと、マイソール産サンダルウッドのフレッシュさが描かれた、鮮やかな記憶。
香りのコレクション:ウッディ
原材料:サンダルウッド、シダー、サイプレス
オードトワレ タムダオ:メゾンの創業者の1人 イヴ・クエロンが幼少期過ごした、インドシナの神聖な山。神へ捧げる祈りとして寺院で燃やすサンダルウッドは、ゾウたちによって運ばれます。日中の暑さから逃れるために訪れたこの森で刻まれた記憶は、燃えたぎる祈りのサンダルウッドに、木々のグリーンなアクセントが合わさったこのオードトワレのフレッシュな香り。
オードパルファン タムダオ:夜風が、日中のうだるような湿気を少し和らげます。太陽の日をしっかり浴びた木々が、スパイシーな森の重厚感のある香りを高めます。ゾウたちが運んだサンダルウッドの幹からは、ミルキーでベルベットのようななめらかな香りが漂います。オードパルファンで表現したのは、丸みがあって、温かみがある、神聖な山の静まり返った夜を思わせる香りです。
L'OMBRE DANS L'EAU ロンブルダンロー
ローズの華やかで力強いフローラル、カシスの蕾が発するフルーティーな香り、アクセントはカシスの葉のほのかに刺激的なグリーン。ロンブルダンローは、生き生きとバラが花開く、自然に満ちたワンシーンの香りです。
香りのコレクション:フローラル
原材料:ローズ、カシスのつぼみ、プチグレン
オードトワレ ロンブルダンロー:メゾン創業者の友人は、朝バラを摘みに出かけ、その後カシスを摘みました。すると彼女の手の中では何とも言えない魅力的な香りが生まれました。創業者の一人 クリスチャンヌはその香りにより、白鳥が飛来することで有名でしだれ柳が水面に影を落とす、故郷の庭園を思い出しました。オードトワレは摘み立てのまだ少し葉のグリーンさが残るフレッシュな果実と花の香りです。
オードパルファン ロンブルダンロー:朝摘んだバラはブーケになり、カシスからはジャムがつくられました。日が暮れていくとバラの香りは徐々に濃密になり、カシスは追熟してどんどん甘くなりました。<br>オードパルファン ロンブルダンローの香りは、クリスチャンヌに子供の頃の庭園を思い出させます。それはどこか懐かしく、バラとカシスが優しくも鮮明に香る親しみのある香りです。